親学第4講座
「親学教室」第4講座 平成20年10月19日(日)
<第4講座:児童の発達課題 講義のポイント>
●子供は生理的早産の状態で生まれてきて、人の中で成長していく。
●子供はミニ大人ではない。本当の人となるためには、年相応の発達段階に応じた躾や教
育が必要。●過去、日本を訪れた多くの外国人が日本人の子育てを評価していた。「大人は子供をとて
も大切に扱い、子供たちはひどく叱られるわけでもないのに行儀よく生き生きとしている。」●現在の教育現場における重要なテーマは、不登校・特別支援教育・子育てをめぐる様々な
問題など。●不登校とは、何らかの心理的、情緒的、身体的、あるいは社会的要因・背景により、児童
生徒が登校しない、あるいは登校したくてもできない状況にあること。●不登校児へは、個々の生徒の性格や家庭の様子、不登校の経過・タイプによる個別の対
応が必要。●学校の復帰のみを考えるとあまりうまくいかない。特に辛い時は休ませるのも一つの手
段。登校刺激を与えるか否かのタイミングも考え、家庭との連携をはかる。●軽度の発達障害には、高機能自閉症(HFA)、学習障害(LD)、注意欠陥/多動性障害
(ADHD)、アスペルガー障害(AD)などがある。●自閉症(自閉性障害)とは、対人的相互反応における質的な障害、意思伝達の質的な障
害、行動・興味および活動の限定された反復的で常同的な様式を言う。●昔は子供と親が見つめ合う静かな環境があった。現在は、あり余る遊具、カラフルな色刺
激、多くの音刺激、ビデオなどが普及して、眠るべき時間に子供が眠っていない(眠れな
い)環境になっている。●現代の子育てをめぐる主な問題とは、過保護・過干渉・放任・虐待・家庭内暴力・引きこも
り・ニートなど。●「誰から虐待を受けたか」という虐待の実態について、①実母62.9%②実父20.8%
③継父6.2% ④継母1.8% ⑤その他8.4%●「自由にのびのびと自発的に」「子供の個性を大事にする」という点だけが強調されると、
我儘・協調性なし・我慢できない・無気力・無秩序な人間になってしまう。●子育てを上手くやっていくには、家庭や家族を大事にする。保護者の教育責任。地域の
人達も一緒に子供を育てることを再認識する。●良いことは心から褒める、駄目なことは心から叱る。人間だけが「親から子供」だけでなく
「子供から親」への関わり、つまり親孝行ができる存在。●真の意味での「男らしさ・女らしさ」を大切にする。「父親的役割と母親的役割」の喪失は
多くの子供が成長するためにハードルになる。人間が生きていく知恵で出来てきた役割
分担には意味がある。
<参加者の感想文>(一部を抜粋して掲載しています。)
◆子供の発達時期を捉えた対応が大切だとわかった。3ヶ月微笑や8ヶ月頃の共同注視な
ど知っておかないと子育てを間違ってしまいそうだと思った。◆子供と触れ合ってコミュニケーションをとる事が非常に大切なのは勿論であるが、人間の
成長段階に合わせて、しつけるべき事、親のとるべき態度が異なることを知るという事は、
まさに「親学」だと感じた。◆高原先生の最後の締めの「地域の大人=先生」の支援が大切だという言葉が一番心に
残った。他の人にも伝えていきたい。◆最近は子供達が特定の子供とばかり遊ぶのが増えたように思うが、これも人との関わり
方が上手くいかなくなったからだと思う。発達障害にも環境が関係してくることが初めてわ
かった。子供に良い環境を作り、父性・母性を持って子育てしていきたいと思う。◆人の顔を見分けることができない人達がいることにビックリした。特別支援が必要な人達
のことをもっと理解しなければならないと思った。◆発達障害について学ぶことができた。子供達と関わる際、全身・全力で向き合って関わ
ることが大事だと思っている。一つ一つ心をこめて、心を尽くして、心を伝える「心施」で接
していこうと思った。
◆自由主義・個性尊重が大切にされ過ぎた風潮に育った親たちが、自分の都合だけで子
育てをしようとしている所に今の家庭教育の問題があると思う。他者の気持ちも考える子
供が育つように親として頑張りたいと思う。◆一人でも多くの大人が、今回教えて頂いた「親学教室」の内容を共有して子育てに関わ
っていくことが、これからの課題の一つです。◆特別支援を要する子と、幼い頃の子育てが深く関係があることを改めて学ばせて頂いた。
我が子は順調に育っているが、これからも目を離さず見守り育てていきたいと思う。◆私は特別支援教育に携わっているが、褒めること・叱ることに難しさを感じていた。「良い
ことは心から褒める、ダメなことは心から叱る、そんな人がいることが幸せ」と話されていた
ように、心をこめてシッカリ関わっていくことの大切さを改めて考えさせられた。◆発達障害の子供も初期からのアプローチ等により全く違う発達を遂げていると思った。
もっと行政も含めて支援体制を整備していくと良いと思う。◆「親学教室」での学びと私の父母から受け継いだ文化教育(躾)を両軸で判断して、人と
して何が正しいか、人としてどうあるべきかを親としてしっかり考え子供に教えていきたい。◆豊になった時代で、大人にゆとりができたことで子供を取り巻く環境に悪影響が出ている
ことが多い。子供はいつも時代でも保護される対象であると思う、自戒の意味を込めて、
何の豊かさを求めて努力しているのか、自分の生き方が問われているように思う。◆子供の発達について様々な面から学べば学ぶほど、親の育て方や考え方が大きく影響
するのだなと考えさせられる。
<受講風景>
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第4講座受講風景 |
高原先生のご講義 |
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高原先生のご講義 |
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質疑応答 |
質疑応答 |


