親学第1講座

「親学教室」第1講座  平成20年9月28日(日)

師範塾の塾生による「親学教室」講座レポートをお届け致します。
第1講座のレポーターは、
福岡7期生の重松孝信先生(小学校教諭)と、平川正洋先生(高校教諭)です。
(講座の受講風景写真は感想文の後に掲載しています。)

 

<第1講座の講義のポイント>

●日本の異変は、「親を思う子の心、子を思う親の心」といった親と子の情の変化が根
 本にある。

●マザー・テレサが来日した時、「アフリカは貧困で滅びるが日本は心が原因で滅びる
 でしょう。パンの飢えより、心や愛の飢えが重要だ」と講演した。まず、家庭から愛を
 育まなければなら ない。

●子守唄を歌うと母と子からセロトニン(精神を安定させる作用がある)が排出され、母と
 子の愛着が形成される。

●脳は遺伝子と環境の相互作用で発達する。虐待も大きく影響する。

●男らしさ・女らしさは脳の性差によって決まっているので、それを否定する教育は良く
 ない。

●親を説得するのではなくて納得させるのが大事。そのためには、保護者に脳科学に
 よる納得するデータに基づいた情報を与える。

●自立のプロセスは「他律」→「自律」→「自立」

●「支援」をめぐる混乱が生じ、教師が「指導」を躊躇する状況が生まれた。「支援」は
 「指導」の中にある。「支援」は「指導」の一形態である。

●「親学」とは、親になるための学習・親が親として育つための学習である。

●親は第一の教師である。人を育むのは先ず「家庭」。母性や父性を育むことが大事
 だが、生物学的側面や社会学的側面があるので、必ずしも「女性が母性で男性が
 父性」ということではない。間違って捉えてはならない。

●「しっかり抱いて、下に降ろして、歩かせる」というのが子育ての基本。
  ①しっかり抱く→甘えと依存→愛着(母性愛)→自尊感情が育つ。
  ②下に降ろす→反抗→愛着からの分離(父性愛)→子供の壁になる。
  ③歩かせる→親からの自立。

●「守破離」の心→「他律から自律が家庭教育の目的である。人間として、社会人と
 して、日本人の基礎基本をつくることが大事。

●現代は親の都合や利便性で子育てがなされており、「幸福の物差し」よりも「経済の
 物差し」が優先され、家族の絆が希薄になっている。

●睡眠の乱れ・食生活の乱れ・TVやネット(言語活動の能力低下)が脳内汚染を引き
 起こし、他者への依存、発達障害に繋がる。

●「信じてくれる大人の働きかけ」と「困難を乗り越える体験」が子供の自信となる。
 親子で共に体験して共感することで「絆」が強くなる。

●「鳥は飛び方を変えることはできない。動物は走り方を変えることはできない。人間
  は生き方を変えることができる。そのためには生活習慣を変える必要がある。」
   (日野原重明先生の言葉)

●親心が崩壊して、家庭教育・幼児教育・学校教育が崩壊している。先ずは,親自身
 が変わること。「親が変われば子供は変わる。」

 



<参加者の感想文>(一部を抜粋して掲載しています。)

◆これまでの学校教育・家庭教育の何が問題なのか、家庭と学校は何をしなければいけ
 ないのかを、明快な語り口で教えて頂きいた。このような場を設けて頂いた貴団体に厚く
 お礼を申し上げます。

◆「魚の目・鳥の目・虫の目」で自立した人間力・社会力、日本人の育成に向けて頑張り
 たいと思う、流汗悟道の精神で!

◆「親学」が時代の要請として必要とされている。「親学」という大切な根っこを頂いたので、
 大きな大切な視点を持って(自分の仕事に)取り組んでいきたい。2回目以降も期待して
 います。

◆今、PTAの中でも「親学」というのがとても話題になっている。今日のご講義の中に多く
 のヒントを頂いた。多くの保護者の中に「もっと親の学びが大切なんだ」ということを伝え
 たい。

◆今回の「科学的知見」という話を伺い、大いに納得感を得ることができた。全てが理解
 できたわけではないが「親学」はもっと多くの父兄が学ばなければならないと強く感じた。
 教育に熱心な親だけが学べば良いというものではない。                      
◆父親が家庭での子育てに関わるべき。経済性と幸福感は相関しない。人間・社会・国
 家に対する徳育が必要であるということがわかった。

◆小学校の教師です。保護者に話をする時に科学的知見というのが大切で、科学的デー
 タを示すだけで親を納得させることができるんだと思った。こういったデータを学級通信な
 どで伝えていきたい。

◆親学を地域で実践していくためには、高橋先生ような感化力を自らが持たなければなら
 ないと思った。子育て支援で親育ち支援の重要性は理解しているつもりで「親育ち講座」
 を実施している。その私の仕事も含めて地域で実践する方法を模索していこうと思う。

◆「親学」という言葉が脳科学で証明されていることをもっと全国に広げていけたら良いと
 思う。(保育士として)先ずは目の前にいる子供達と向き合い、同時に保護者とのコミュ
 ニケーションを大切にしたい。

◆親はどれだけ大きい存在なのか、「親は人生最初の教師だ」ということに心打たれた。

 (保育士側からすると)子供だけでなく「親育ち」を支援するという大きな役目があるのだ
 と知った。

◆「しっかり抱いて、下に降ろして、歩かせる」という言葉は「親学」の基本であると思う。
 絆を深めていくことを中心に、人との関わり方を見つめ直していきたいと思う。

◆高橋先生のお話は非常にわかり易くて、説得力がある。「親学」の必要性を感じた。
 如何に広めることができるのか?、協力できることはしていきたいと思う。

◆「親学」の主旨が良くわかり感動しました。親心を育む支援が盛り上がって国全体で
 高まってくると子供を持つ(生む)親も増えて、その結果として、日本再生に結びつき、
 個人の幸せや社会全体の幸福につながるのではないでしょうか。

 

 

  

<受講風景>

 

参加者①

参加者の皆様

塾長の挨拶

占部塾長の主催者挨拶

高橋理事長①

高橋理事長のご講義

高橋理事長② 

高橋理事長のご講義


 高橋理事長③

高橋理事長のご講義

質疑応答

質疑応答